ファンタスティック4:ファースト・ステップを観た。(ネタばれあり)

7月26日(土)。今日は午後一で高円寺へ行き、前から気になっていたキャメルカラーのジャケットをJacob’s Ladderで物色しました。Jacob’s Ladderでは盛夏にもかかわらず総裏のウールカシミアのキャメルカラーのジャケットのラインアップが豊富にあり、いろいろと試着させていただいた結果、sanRemoというタグが付いた3ボタンのジャケットを購入しました。ちょっと肩回りが構築的かな、とも思いましたがサイズ感はバッチリだったので満足です。まぁ気になるようであればお直しに出してもよいですし・・・。

そのあとは地元に戻って散髪し、すっきりとした状態で今日のメインイベントとなるファンタスティック4:ファースト・ステップを観に新宿ピカデリーへ向かいました。

ファンタスティック4とは

ファンタスティック4はマーベル・コミックスの中に登場するスーパーヒーローチームです。宇宙船で宇宙飛行中に謎の宇宙線を浴びた影響でスーパーパワーを得た4人組が様々な敵と戦う、というのが大まかな内容です。4人の名前と能力は下記のとおりです。

・ミスター・ファンタスティック:体がゴムのように伸びる天才科学者。
・インビジブル・ウーマン:自分の体を透明にすることができる。バリアを張ることができる。
・ヒューマン・トーチ:全身を炎につつみ空を飛べる。炎を操れる。
・ザ・シング:岩のような外見で力持ち。

直近でいうと2015年に映画「セッション」で一躍有名になったマイルズ・テラー主演のものがありましたが、なんか終始画面が暗かったことぐらいしか覚えていません。同じ超能力映画「クロニクル」を撮ったジョシュ・トランクが監督だったことがそのまま内容にフィードバックされている感じだったかと。クロニクルは大好きだったのですが、ダークすぎてマーベルヒーローとの食い合わせが悪かったのかなと思いました。

どちらかというと「宇宙忍者ゴームズ」の方が日本人の印象に残っているのではないでしょうか?Youtubeで検索するといろいろと動画を見ることができますが、なぜか名古屋弁でしゃべる悪魔博士ことドクター・ドゥームや「ムッシュムラムラ!」と変な掛け声を出すガンロック(ザ・シング)やチャージマン研のような超展開等なかなか見どころのあるアニメでした。

ヴァネッサ・カービーが最高な映画

今回のファンタスティック4は今後公開されるアベンジャーズシリーズに繋がる物語ということでどのような形で前回のキャプテンアメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールドやサンダーボルツ(ことニュー・アベンジャーズ)につながるかが気になるところですが、前2作品がアース616(マーベル世界の多元宇宙の中の一つ)だったのに対して、ファンタスティック4はアース828の話となっており、これまでのマーベル作品を見ていなくても単体で観れるようになっていました。ですが最近公開されたスーパーマンもそうでしたが、彼らがいかにしてスーパーパワーを得たのかについてはさらっと触れるぐらいしかなく話がいきなり始まるのでマーベル映画初見の方には事前予習が必要なのでは、とも思いました。

私はこの映画全体に流れているレトロ・フューチャー的なデザインはとても好みでした。青と白を基調としたデザインがクリーンでさわやかな彼らの印象を表現していてよかったですし、20世紀中盤ぐらいのアメリカの世界観に不釣り合いな先端技術が織り込まれているところも好みでした。ミッドセンチュリー家具とデータ記録はドーナツ版のようなアナログなテクノロジーの中で物質転送ができる技術力って何なんだ、とは思いましたが。

そんな中である日突然シルバー・サーファーが地球にやってきて「ギャラクタスが地球を食べるのでよろしくね」と言って去っていきます。そこで地球の運命はどうなるのか・・・ということになります。

この映画ではとにかくインビジブル・ウーマンことヴァネッサ・カービーが大活躍します。物語中盤の詰めかける民衆に対する演説もよかったですし、何よりもこの映画における彼女の透明能力及び透明ビームの汎用性がすごすぎます。触れたものであれば宇宙船全体をも透明化してしまったり、ギャラクタスをほぼ一人でポータルに押し込むビームとかチートすぎます。またミスター・ファンタスティックが終始うじうじ悩んでいて見ていてイライラするのですが、それに比べて彼女はやりたいことが明確で迷いがないところが見ていて気持ちよかったです。ヴァネッサ・カービー自身もインビジブル・ウーマンのビジュアルにぴったり嵌っていてよかったです。ミッションインポッシブルでは怖いお姉さん的な感じでしたが、ファンタスティック4では優しさと強さが同居した魅力的なキャラクターだったと思いました。

映画は何とかギャラクタスをポータルへ押し込んで別宇宙へ転送することで地球の危機を回避することができたのでめでたし、ということなのですが、やはりマーベルといえばエンドロールに何を放り込んでくるのかが気になるところ。エンドロールの途中でいったん音楽が止まると「4年後」というテロップが入り、インビジブル・ウーマンが子供のフランクリンに本を読んであげていて、別の本を取りに席を離れて戻ってきたところになんと左手には仮面らしきものを手にした緑色のローブを着た何者かが・・・。まぁ誰だかは言うまでもありませんね。次の映画のタイトルでアナウンスされていますし。あとはエンドロールが終わった後にアニメ版ファンタスティック4(日本人的には宇宙忍者ゴームズ)の映像が流れたのはうれしかったです。

最後に

今回のファンタスティック4はこれまでのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)とは違い、とても優等生的な出来だったかな、と思いました。ダメ人間とかいないし、人間関係ギスギスしていないし、現代社会とリンクしたメッセージ的なものもそんなに強く打ち出されていなかったと思います。あとは上映時間が2時間を切っていたのも好印象でした。その一方でちょっと食い足りない感も正直あり、ストーム兄弟(インビジブル・ウーマンとヒューマン・トーチ)は共に大活躍だったのにミスター・ファンタスティックとザ・シングにはもう少しヒーローとしての見せ場があってもよかったかな、とか、テンションが最高にぶち上るシーンがなくちょっと地味かなとも感じたり。でもミスター・ファンタスティックがギャラクタスに体をビニョーンを伸ばされているのをみて子供のころに伸びるキン肉マン消しゴムで同じようなことやったなぁと微笑ましく思ったりもしたりして、結局はなんだかんだで楽しめました。

鬼滅の刃 無限城編の上映と被った影響で公開スクリーン数が少ないのは残念ですが今のうちに映画館で見ておいた方がよいでしょう。次のMCUは来年公開予定の「スパイダーマン:ブランニュー・デイ」だったと思いますが、フェイズ2や3と比べるとこんなスローペースで大丈夫かな、みんな前の話とか忘れないかなと少々不安になりますが、このMCU祭りの最後を見届けるまで一緒に走っていきたいと思っています。

以上

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