私は歩くことが好きです。走るよりも歩く方が自分の性に合っているのだと思います。座っているよりも歩いている方が自分にとっては自然な感じがします。
いつから歩くのが好きになったのか
いつから歩くのが好きになったのかということを考えてみると、それは小学校高学年から中学校時代かなと思います。当時は親がいろいろな習い事をさせてくれたのですが、その中に英会話がありました。その英会話学校までは通常は電車で通っていたのですが、ある日何を思ったのか歩いていけるのではと考えて、自宅から英会話学校まで歩いてみました。当時は今みたいにスマートフォンで地図が見れるということはありませんでしたから、道路標識を見ながら手探りで道を捜し歩き、紆余曲折あって英会話学校までたどり着きました。その時にはもう授業はほとんど終わっていたのですがなんとも言えぬ達成感があり、その日を境に英会話学校に行くふりをして新しい道を探索することにはまり、それは親にばれるまで続きました。結局英語は身につかず親には悪いことをしたな、と今でも思います。ですがもともと自分から英語をやりたいといったわけではなく、親から進められるままに行っていた、というのが実際で、そういった経緯で始めた習い事や塾はほとんど長続きしなかったと思います。やはり子供であっても何事も自分の意志を持って取り組むことが大切なのだな、と考えます。
私の歩き方
そんな少年時代からだいぶ経ってしまいましたが、今でも休みの日になると居ても立っても居られなくなります。なんなら前日ぐらいから「明日はどこに行こうかな」と考えているぐらいです。そんな私の散歩に欠かせないものを下記に紹介します。
1.ちゃんとした服を着る
外に出るのだから服を着るのは当たり前ですが、歩きやすいようにスニーカーを履いたり
動きやすいような服装をするのではなく当日自分が着てテンションが上がるものを着ます。
私は着道楽でもあるので当日の天気や気分に合わせたコーディネートを考えるところから
私の散歩は始まっているのです。
2.水の入った水筒
やはり外出する際には水分補給が必要です。私の散歩のお供はキンキンに冷えた水が入った
水筒です。私は京セラ製のセラミックの青い水筒を愛用しています。水筒と言えばステンレス
製のものが多いですが、私はステンレス水筒独特の鉄のような味があまり好きではないため、
水そのものの味をダイレクトに伝えてくれるセラミック製がお気に入りです。
3.AudibleとSHOKZ openrun
以前は散歩しながら音楽を聴くことが多かったですが、最近はAudibleを聴くことがほとんど
です。Audibleは豊富なオーディオブックのラインアップがあり、常に新しいタイトルが
追加されるのでAudibleを聴きながら散歩すると気づいたら3-4時間歩いていたということが
よくあり、時々散歩をしているのか、Audibleを聴いているのか、どっちが主だかわからなく
なります。Audibleを楽しむのに欠かせないのがSHOKZのopenrunです。これは最近利用者が
増えている耳をふさがない骨伝導型イヤホンで、数年前から密閉型のイヤホンをつけると
中耳炎になるようになってしまったので、今ではopenrunが私の体の一部になっています。
散歩ルートはいろいろです。近所をひたすら歩くこともあればちょっと遠出して一日中その町を探査することもあります。目的を決めることもあればなんとなくただ歩いているだけということもあります。よく人生を旅に例えられることがありますが、私にとっては人生は散歩ぐらいがちょうどいいのではと考えます。旅と散歩の違いは何かと考えると、旅は交通機関を使った長い移動、宿泊があり、散歩は徒歩が基本で宿泊がない、ということだと思いますが、私はそれ以外にも非日常性と日常性の違いもあると考えます。旅というのは普段自分が生活している場所を離れていつもとは違う環境の中に身を置くことで刺激を受けたり新たな発見をしたりすることができます。ですが常に旅をしている人は一部の人を除いてほどんどいないと思います。その点散歩は自分の生活のテリトリー内で行われる日常的な営みであり、その中で見つけることができる小さな違いやたまの寄り道がただ歩くという行為にささやかな彩を添えるように、身近で常に寄り添ってくれるものであると考えています。人生にオデュッセイアのような冒険は必要なく、近所をちょっとふらっと歩いていろいろ考えながら家に帰って寝てまた起きて、ぐらいの平坦な道のりの方が自分の人生を生きていると感じられます。
最後に
今日は先日書いた日記の中にあった「散歩というのは人生みたいである」という一文がずっと自分の中に引っかかっていたのでそれをもとにいろいろと書き出してみました。まだなかなかうまく言語化できていない部分もありますが、自分の考えていることをアウトプットしてみると「実は自分はこんなことを考えていたのか」という発見もありました。
今後も特にテーマ・ジャンルを決めずに書きたいことがあったら書く、という形で続けていきたいと思います。
以上
コメント